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6月1日付けで、阪大接合研との共同研究の成果がMDPI sensorsに掲載されました。

 

Useful High-Entropy Source on Spinel Oxides for Gas Detection

T. Hashishin, H. Taniguchi, F. Li, H. Abe

https://www.mdpi.com/1424-8220/22/11/4233

   スピネル型複合酸化物によるガスセンサ材料として高エントロピー酸化物(HEOs)に着目し、ガス検知に有用な高エントロピーカチオン源を特定することを目的とした。6種類の陽イオン(Co, Cr, Fe, Mn, Ni, Zn)と5種類の陽イオンを組み合わせた6種類のHEOsの被検ガス(7 ppm NO2, 5000 ppm H2, 3 ppm NH3, 3 ppm H2S)に対する応答を調査した。その結果、(CrFeMnNiZn)3O4が3 ppm H2Sに対して高いセンサ応答を示した。このセンサ応答は、これまでに報告されているカチオン2元素のNiフェライトやカチオン3元素のNi-Znフェライトの応答よりも高かった。6元素から5つのカチオンを等モル組み合わせた高エントロピー酸化物は、スピネル型複合酸化物ガスセンサの高感度化に有用であることが示唆された。